【第5回】その「厳しい公差」、実はコストの犯人かもしれません。
2026/05/15
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
今日から3回にわたって、皆さんが一番頭を悩ませているであろう
「コストダウン」について、僕なりの視点でお話ししてみようと思います。
メーカーの調達担当の方とお話ししていると、よくこんな場面に出会います。
「これ、なんとか安くなりませんか?」と。
そこで僕が図面をじーっと見て、真っ先にチェックするのが「
公差(寸法の許容範囲)」の指定です。
「とりあえず」の±0.01が、コストを跳ね上げる
図面の中に、あちこち「±0.01」という厳しい数字が並んでいることがあります。
もちろん、嵌合(かんごう)部や可動部で、どうしてもその精度が必要な場所ならわかります。
でも、中には「特に理由はないけれど、なんとなくいつも通り厳しくしておいた」
という箇所が混ざっていることも少なくありません。
実は、この「とりあえずの厳しい指定」が、
加工コストを押し上げる一番の犯人やったりするんです。
精度を上げると「手間」が掛け算で増える
例えば、±0.05なら普通の機械でサクサク削れるものが、
±0.01になった途端に、使う工具を変えなきゃいけなかったり、
機械の回転速度を落としたり、温度管理を徹底したり……。
現場の職人さんは、指定された数字を守るために必死になります。
手間が増えれば、当然それは「加工賃」として跳ね返ってきますよね。
さらに、検査の手間も増えますし、不合格になるリスク(歩留まり)も考えないといけません。
ほんの少し緩めるだけで、選択肢はドバッと増える
僕が図面を見るときは、いつも自分にこう問いかけます。 「ここは、±0.05じゃダメなんかな?」
もし、そこまで精度がいらない場所だと分かれば、お客様に「ここを少し緩めませんか?」と提案します。
ほんの少し公差を緩めるだけで、選べる機械の選択肢が広がって、結果的に見積もりがガラッと安くなる。
これって、品質を落としたわけじゃなくて、設計を「最適化」したってことやと思うんです。
「安くして」と工場に無理を言う前に、図面の中にある「過剰なこだわり」を
一緒に見直してみる。それが、一番健全で確実なコストダウンの第一歩やと僕は信じています。
さて、次回は「表面処理」をテーマに、コストと品質のバランスについてお話ししますね。
次回も、よろしくお願いします!
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SOUKEI
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