【第6回】「全面メッキ」の前に、ちょっとだけ立ち止まって。
2026/05/18
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
「毎回更新、読んでるよ」なんて声をかけてもらえると、やっぱり嬉しいもんですね。
僕もこのブログを通して、改めて「ものづくり」に向き合ってる気がします。
さて、コストダウンのお話、2回目は「表面処理」についてです。
図面を見ると、備考欄にさらっと「硬質クロムメッキ(全面)」とか「タフトライド処理(全面)」って書いてあること、よくありますよね。
でも、これも実はコストを押し上げている「隠れた犯人」であることが多いんです。
全部にこだわると、全部が高くなる
例えば、ある部品の「この面だけ」が激しく摩耗するから硬くしたい、という場合。
それなのに図面の指定が「全面」になっていると、メッキ屋さんは当然、全体に処理を施します。
そうなると、メッキ代が高くなるのはもちろんですが、もっと怖いのが「その後の手間」です。
メッキをかけると、当然ながら数ミクロンの厚みがつきますよね。
そうなると、せっかく精密に仕上げた穴の径が変わってしまって、
後からまた追加で削り直したり(後加工)、大事なネジ穴にメッキが入らないように「マスキング」という
保護作業が必要になったりします。
この「マスキング」が、実は職人さんの手作業。ここにかかる工賃が、馬鹿にならないんです。
「必要なところだけ」という引き算の考え方
僕が図面を見るときは、その部品が「どんなふうに使われるのか」を想像します。
「ここは摺動(しゅうどう)するから硬さが必要やけど、こっちは空気に触れてるだけやな」
「やったら、必要な面だけ処理するか、全体を別の安い防錆処理に変えてもええんちゃうかな?」
そんなふうに考えるんです。
もちろん、全部をピカピカに、カチカチに仕上げておけば安心です。
でも、その「安心代」に、本来払わなくていいはずのコストが乗っているとしたら、ちょっともったいない気がしませんか?
目的を伝えれば、やり方は無限にある
調達の方にぜひ知っておいてほしいのは、
「何のためにその処理をするのか」を、僕らみたいなエージェントに投げちゃってほしいということです。
「摩耗を防ぎたいのか」「錆びさせたくないのか」「見た目を綺麗にしたいのか」
その目的さえはっきりしていれば、わざわざ高い「全面処理」を選ばなくても、
もっと安くて賢い代替案が見つかることはたくさんあります。
「とりあえず全面」を、一歩踏み込んで「ここだけでいい」に変える。
その小さな決断が、積み重なって大きなコストダウンに繋がります。
さて、次回はコストダウン編の締めくくり。「材料のサイズ」についてお話しします。
次回も、よろしくお願いします!
----------------------------------------------------------------------
SOUKEI
住所 : 奈良県北葛城郡上牧町片岡台2丁目8−8
電話番号 : 0745-72-5408
奈良でコスト削減策をご提案
----------------------------------------------------------------------