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【第23回】「これ、何に使う部品?」を教えてもらえると、コストダウンの引き出しが一気に増える理由

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【第23回】「これ、何に使う部品?」を教えてもらえると、コストダウンの引き出しが一気に増える理由

【第23回】「これ、何に使う部品?」を教えてもらえると、コストダウンの引き出しが一気に増える理由

2026/07/07

こんにちは、SOUKEIの竹澤です。

 

前回は、見積もりを最速にするためのデータ(2D・3D)の渡し方や、

PDFしかない場合でも僕が裏でどう先回りしてトラブルを防いでいるか、という実務のお話をしました。

 

データや図面の準備が整ったところで、僕がお客様に見積もりをご依頼いただいた際、

よく追加で質問させていただくことがあります。

 

それが、「これって、具体的に何に使う部品ですか?」という用途の確認です。

 

「図面通りに作ってくれればいいよ」と思われるかもしれませんが、実はこの「何に使うか」を

少し教えていただけるだけで、品質を一切落とさずに、コストをガツンと下げるための

引き出しが一気に増えるんです。

 

今回は、日本の工場と中国の工場の「性質の違い」と、

用途を知ることで生まれるコストダウンのリアルをお話しします。

 

⚙️ 日本と中国の最大の違い:「阿吽(あうん)の呼吸」か「図面通り」か

 

まず、綺麗事抜きに現場のリアルをぶっちゃけます。 日本の工場と中国の工場では、

図面の捉え方が根本的に違います。

 

  • 日本の工場: 用途を伝えると、「あ、そこに使う部品なら、図面では厳しい公差が書いてあるけど、実際はここまで神経質にならなくて大丈夫だよね」と、現場の職人さんが阿吽の呼吸で忖度(そんたく)し、融通を利かせて手際よく作ってくれる強みがあります。

  •  

  • 中国の工場: 基本、「図面に書かれている通りにしかしない」のが彼らのスタイルです。 良くも悪くも、図面に書かれた指示をバカ正直に、実直に形にします。そのため、たとえ何に使う部品であっても、図面に厳しい仕上げ指示や過剰な公差が残ったままだと、その通りに手間暇をかけて加工し、その分だけ高い見積もりを出してきます。

  •  

海外調達で「思ったより安くならなかった」となる原因の多くは、この工場の性質の違いにあります。

 

🛡️ だからこそ、僕が間に入って「指示の出し方」をコントロールする

 

中国の工場が「図面通りにしか作らない」のであれば、発注する前に、

僕が図面の指示を現地のやり方に合わせて最適化してあげる必要があります。

 

だからこそ、事前に僕にお客様から「用途」を教えていただきたいのです。

 

例えば、機械の奥深くに入り込む内部部品で、「外観のキズは多少あっても性能に影響はない」という

用途だと分かれば、僕から中国の工場長にハッキリとこう指示を出します。

 

「これは見えない裏側で使う部品だ。図面にはこう書いてあるけど、

表面の微細なキズや仕上げの美しさに過剰に神経質になる必要はない。通常通りの加工と検品で進めてくれ」

 

こうやって、図面の意図を現地の言葉とニュアンスに翻訳してあげることで

、工場側の余計な手間や不良弾きのリスク(リスクヘッジの費用)を綺麗に削ぎ落とすことができ、

見積もり価格をダイレクトに下げることができるようになります。

 

🔄 「海外か、国内か」を天秤にかける基準にもなる

 

また、用途を教えていただくことで、前々回にお話しした「国内と海外の天秤」がさらに正確になります。

 

「これだけ現場での臨機応変な調整や融通が必要な用途なら、海外に投げるよりも、

日本国内の協力会社に回して、阿吽の呼吸で作ってもらった方が絶対に安くて確実だ」という判断も、

用途が分かっていればその場で即座に下せます。

 

📊 図面を書き直す必要はありません。ぶっちゃけ話を添えるだけでOK

 

お客様にお願いしたいのは、図面を書き直すような面倒な作業ではありません。

 

見積もりを頼むときに、「実はこれ、装置の裏側でカバーを固定するだけのピンなんだよね」

「他社製品の試作なんだけど、ここは摺動(こすれ)あうから精度が命なんだ」といった、

ちょっとした用途のぶっちゃけ話を一言添えていただくだけで大丈夫です。

 

図面通りに実直に作る中国工場の良さを活かすのか、阿吽の呼吸でやってくれる国内のパイプを使うのか。

いただいた用途をヒントに、僕が一番賢くてメリットの出るルートを組み立てますので、

ぜひ何でも気軽に教えてくださいね。

 

さて、用途を共有するメリットをお伝えしたところで、次回(第24回)は実務編3部作のラスト、

「海外の工場長が『よし、この案件は気合を入れて安くしよう』と思う見積もり依頼の裏側」に

ついてお話しします。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう!

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