【第38回】設計の「とりあえずこの形状で」と現場の「こんなの削れない」を仲介する技術
2026/08/22
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
今回からは新シリーズとして、多くの調達担当者様が日々頭を悩ませている「設計部門と加工現場の板挟み」を
テーマにお届けします。
「設計者からは『この通りに早く作ってくれ』と言われ、加工現場からは
『こんな複雑な形状、簡単に削れるわけないだろ!』と怒鳴られる……」
こうした板挟みのストレスに耐えながら、納期とコストの調整に奔走していませんか?
今回は、設計者と加工現場の間に立ち、双方をスムーズに納得させるための「交通整理の技術」を解体します。
📐 設計者は「機能」を求め、現場は「加工性」を見ている
なぜ、設計者と加工現場の意見はいつも衝突してしまうのでしょうか。それは、見ている世界が全く違うからです。
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設計者が見ている世界:「この機構を動かすためには、この形状とこの寸法が絶対に必要だ(機能の追求)」
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加工現場が見ている世界:「この鋭角なポケットや深い穴をどうやって削り、どうやってクランプ(固定)すればいいんだ(加工性の追求)」
どちらも「良い製品を作りたい」という目的は同じなのに、言語が違うために噛み合わなくなってしまいます。
ここで調達担当者様が「言われた図面をそのまま横流しするメッセンジャー」になってしまうと、現場にしわ寄せがいき、トラブルや納期遅延の火種が生まれます。
🛡️ 調達担当者が持つべき「通訳」の視点
設計者と現場の衝突を防ぐために、調達担当者様に持っていただけると
最強なのが「一歩引いた通訳の視点」です。
設計者から図面を受け取ったとき、あるいは加工現場から「ここ削れないよ」と言われたとき、
そのまま相手に文句を伝えるのではなく、一度こう交通整理をしてみてください。
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設計者に「この形状の『絶対譲れない機能上の理由』はどこですか?」と確認する
(もし「いや、なんとなくこの形にしただけ」であれば、加工しやすい形状に変更する余地が生まれます)
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加工現場に「形状を少し変えられないなら、どういう条件(治具や刃物)なら削れますか?」と落とし所を探る
設計の意図(なぜこの形なのか)を現場に正しく伝え、現場の事情(どこがボトルネックか)を設計にフィードバックする。この交通整理ができるだけで、双方の納得感は劇的に変わります。
💡 板挟みを終わらせる「外側の窓口」という逃げ道
とはいえ、調達担当者様ご自身が設計と現場の間に入って、毎度細かな図面の修正や折衝をひとりでやり切るのは、精神的にも時間的にも負担が大きすぎます。
「設計者と現場の意見が割れて、どう図面を直すべきか判断できない」
「板挟みになって、もう誰も信用できない……」
そんなときこそ、私たちSOUKEIのような「設計の意図も、加工現場のリアルも両方わかる外側の窓口」を頼ってください。
「設計者様にはこう伝えて、加工現場ではこう調整すれば丸く収まる」という交通整理を、私たちが代わりに泥臭く引き受けます。
📊 次回予告:設計者への「やんわりとしたダメ出し」と修正提案のコツ
設計者から上がってきた「ちょっと加工しづらい図面」に対して、角を立てずに「ここはこう変えませんか?」と提案し、設計者を味方につけるための具体的なフレーズとコツを次回(第39回)でお話しします!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう!
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