【第60回】工場の「端材」と「スキマ時間」を味方につける!町工場とWin-Winを作る手配術
2026/11/04
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
「町工場目線の現場発注術」シリーズの4回目は、加工現場の片隅に必ず眠っている「端材(あまる材料)」と、設備の「スキマ時間(稼働の空き)」を活かした賢い手配テクニックをお話しします。
調達担当者様にとって「単品・小ロットの手配」や「予算が厳しい試作品」は、単価が高くなりやすく頭を悩ませる種ですよね。
実は、町工場の現場が抱える「ちょっとしたお困りごと」をうまく汲み取ることで、コストを抑えつつ現場にも喜んでもらえる手配方法が存在します。
今回は、端材とスキマ時間を味方につける具体的なアプローチを解体します。
📦 1. 工場の片隅に眠る「端材(余り材)」の有効活用
町工場の工場内や材料置き場を覗くと、過去の案件で長尺の材料から切り出した「あまり(端材)」が山積みになっている光景をよく見かけます。
工場側にとっても、これら端材は「いつか使うかもしれないけれど、場所をとる在庫」です。
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単品・指先サイズの試作部品
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ジグや治具用の受けプレート
このような小物の手配をする際、「材質:SUS304(ステンレス)」といった指定だけでサイズに余裕がある場合、一言こう添えてみてください。
「もし現場に転がっている端材で賄えるサイズがあれば、それを使って削ってもらって構いませんよ」
工場側は新たに材料問屋へ注文して切断賃や送料を払う必要がなくなり、自社の「抱え込み在庫」を有効活用して利益に変えられます。結果として、材料費分を引いたリーズナブルな価格で手配を引き受けてもらえるようになります。
⏳ 2. 現場の「スキマ時間(手空き稼働)」に合わせた発注
町工場の稼働状況には、必ず「波」があります。
「今週は大型案件でパンパンだが、来週の数日間は特定のNC旋盤がポッカリ空く」 「昼間の有人稼働は埋まっているが、夜間の自動運転枠に少し余裕がある」
急ぎではないリピート品や、納期に数週間の余裕がある案件を手配する際、「納期をガチガチに固定しない」という配慮が劇的な効果を生みます。
「急ぎませんので、工場で夜間稼働の枠が空いたタイミングや、案件の合間のスキマ時間で削ってください。その代わり、少し勉強(コストダウン)してもらえると助かります」
現場にとって「機械を遊ばせておく時間」にサッと流せる仕事は、喉から手が出るほど欲しい案件です。割り込み特急の無理を強いるのではなく、相手の空き時間に寄り添うことで、互いに満足のいく価格と納期が成立します。
🤝 お互いの「無駄」を「価値」に変える
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発注側のメリット: 材料費や特急料金を抑え、予算内で高品質な加工品を手に入れられる。
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町工場のメリット: 端材在庫を消化でき、機械の稼働率を限界まで高めて無駄を減らせる。
「こちらの都合を一方的に押し付ける発注」から「相手の現場にある余剰リソースを活用させてもらう発注」へ視点をシフトするだけで、調達の引き出しは一気に広がります。
町工場の職人さんと「これ、余ってる端材でいける?」「来週の空きで回せる?」とフランクに会話できる関係を作っていきましょう!
📊 次回予告:梱包・送り状・検査成績書!事務負担を軽くする心遣い
次回(第61回)は、「現場の職人社長が最も苦手とする事務作業!梱包・送り状・検査成績書の手間を最小限にして喜ばれる心遣い」について解説します!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう!
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