【第34回】メッキ・アルマイト・熱処理を入れると、なぜ納期が一段と伸びるのか?
2026/08/10
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
材質・表面処理の選定に関する落とし穴編、第2回のテーマは「後工程(表面処理・熱処理)と納期のリアル」です。
調達担当者様から「削り加工は数日で終わるって言ってたのに、
メッキを入れた途端になんで納期がこんなに伸びるの?」と聞かれることがよくあります。
「たかがメッキを塗る(浸ける)だけでしょう?」と思われがちですが、実はこの「処理工程」こそが、
納期のコントロールを一番難しくしているボトルネックなのです。
今回は、後工程を挟むことで現場の裏側で何が起きているのか、そのロスタイムの正体を解体します。
🚚 理由1:加工屋さんと処理屋さん間の「移動(物流)の手間」
金属加工を行っている工場の多くは、自社内に巨大なメッキ槽や熱処理炉を持っていません。
そのため、削り上がった製品は外部の「専門業者(処理屋さん)」へトラックで持ち込むことになります。
ここに必ず以下のロスタイムが発生します。
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加工完了から発送までの集荷待ち時間
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処理屋さんまでの移動(往復の輸送時間)
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処理屋さんでの受入検査・順番待ち
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つまり、「削る作業時間」とは別に、「モノが移動・待機している時間」だけで丸1〜2日が消えていくのです。
⏳ 理由2:処理屋さんの「バッチ処理(まとめ作業)」の壁
メッキやアルマイト、熱処理といった工程は、製品1個ずつ処理するのではなく、
大きな槽や炉にたくさんの製品をまとめて投入する「バッチ処理」が基本です。
処理屋さんとしても、スカスカの状態で炉を焚いたりメッキ槽を回したりすると大赤字になってしまうため、
ある程度の数量(釜一杯分)が溜まるまで作業をスタートしないことがあります。
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メジャーな処理(黒染め、無電解ニッケル、アルマイト等):毎日槽を回しているので待ち時間が少ない
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マイナーな特殊処理(特定の色アルマイト、特殊な熱処理等):週に1〜2回しか炉や槽を動かさないため、待ち時間が一気に伸びる
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「特殊な表面処理」を指定してしまうと、このバッチ待ちの罠にハマり、
納期がどんどん後ろにズレ込んでいくことになります。
🛡️ 納期を縮めるための2つのアドバイス
この後工程による納期の伸びを抑えるために、調達の段階でできる工夫が2つあります。
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ポピュラーな「標準処理」を選ぶ 特殊な色指定やマイナーな処理を避け、処理屋さんが
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「毎日回しているメッキ・処理」を選ぶだけで、順番待ちの時間を大幅に削減できます。
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加工と処理を一括で任せられるルートを使う 加工屋さんと処理屋さんの距離が近かったり、
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日頃から定期便で行き来しているネットワーク(SOUKEIなど)を活用することで、
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移動のロスタイムを最小限に抑えられます。
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📊 次回予告:表面処理の指示でよくある失敗
「納期が伸びる理由」をご理解いただいたところで、次回(第35回)はこのシリーズの最終回として、
「表面処理の指示でよくある失敗(寸法変化やネジの潰れ)と、現場が迷わない図面指示」
についてお話しします!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう!
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