【第2回】図面を見るとき、竹澤は何を考えているのか
2026/05/03
■ 現場目線で“できる方法”を探す姿勢
図面を見るとき、僕がどんなふうに考えているのか
— 無理をしない、させないための“現場の目” —
前回は、僕が仕事で大切にしている
「コミュニケーション」についてお話ししました。
今回は、図面を拝見するときに、僕がどんなふうに考えているのか
そのあたりを、少しゆっくりお話ししたいと思います。
製造の仕事って、図面をただ見るだけでは絶対にうまくいきません。
図面の向こう側には、お客様の想いもあれば、加工の限界もあるし、
材料のクセや、協力会社さんの得意不得意もあります。
だから僕は、図面を見た瞬間から「どうやったら実現できるかな」
と考え始めます。
■ 図面を見たとき、まず気にしているところ
図面を受け取ったら、僕はこんなところを丁寧に見ていきます。
- ・この寸法、本当に加工できるかな
- ・角度やピッチ、Rなど抜けているところはないかな
- ・公差は現実的かな
- ・材質と加工方法は合っているかな
- ・協力会社さんの設備で無理がないかな
- ・もっと良い方法があるんちゃうかな
図面って、きっちりしているように見えて、
実は“ちょっとした曖昧さ”が残っていることが多いんです。
だから、「このまま進めると危ないかもしれへんな」
と思ったら、必ずお客様に確認します。
■ “できません”で終わらせたくない
僕は、できない理由より、できる方法を探すという考え方を大事にしています。
たとえば、
-
指定された材質だとトラブルが出やすい → S45CからSKD11に変えたら安定する
-
この形状は一発加工が難しい → 工程を2回に分けたらいける
-
指定の仕上げ方法だとムラが出やすい → 別の加工方法に変えたら綺麗に仕上がる
こういう“現場の知恵”を使って、どうにかして実現できる道を探します。
協力会社さんとも相談しながら、「どうしたらできるか」 を一緒に考える。
この時間が、僕は結構好きなんです。
みんなで知恵を出し合って、ひとつの形にしていく感じが。
■ 協力会社さんの強みを活かす
図面を見ながら、自然と頭の中で
「この加工はあの会社さんが得意やな」
「この工程はこっちの会社さんの方が安心やな」
と振り分けています。
- ワイヤーカットが得意な会社さん
- 研削の精度が高い会社さん
- 超硬の扱いが上手い会社さん
- 納期の融通が利く会社さん
それぞれの強みを知っているからこそ、
無理のない、安定した製作ができます。
■ 図面の“意図”を読み取ることも大事
図面って、形や寸法だけじゃなくて、「なぜこの形なのか」
という意図が隠れていることがあります。
その意図を読み取ることで、もっと良い提案ができることもあります。
「この部分って、こういう理由で必要なんですよね?」とお聞きすると、
「いや、そこまで厳しくなくても大丈夫です」なんて返ってくることも多いんです。
図面の奥にある“目的”を理解することで、
無理のない、トラブルの少ない製作ができます。
■ 次回予告:トラブルを防ぐために、僕が普段から意識していること
第3回では、僕が日々の仕事で大切にしている
- トラブルを防ぐための工夫
- 怒らないようにする努力
- 起こったときの向き合い方
- 誰も責めない姿勢
このあたりをお話しします。
製造の現場では、誠実さが一番の武器だと僕は思っています。
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