【第16回】図面をほんの少し変えるだけ?海外調達でコストがさらに下がる「設計のツボ」
2026/06/16
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
前回までの3回にわたって、海外調達の「リアルな納期管理」についてお話ししました。
海外工場の24時間稼働の仕組みや通関の予備日設計など、リスクを先回りしてコントロールする仕組みをご理解いただけたかと思います。
コストも納期もクリアになったところで、今回からは「実務編」として、さらに一歩踏み込んだお話をします。
調達担当者さんからよく、「手元にある日本の図面のままで、本当に海外で安く作れるの?」というご質問をいただきます。
結論から言うと、もちろんそのままの図面でも国内より安くなるケースは多いですが、
「図面の書き方(指定の仕方)をほんの少し、海外加工向けに調整するだけ」で、コストダウンの幅がさらにガツンと広がることがあります。
今回は、僕がいつも現地の工場とやり取りする中で実感している、
海外調達でさらにコストを下げるための「設計のツボ」を2つ、実務目線でぶっちゃけます。
💡 ツボ①:材料の「海外規格(相当材)」へのスムーズな置き換え
日本の図面には、当然「SS400」や「S45C」「SUS304」といったJIS規格の材料が指定されていますよね。
これをそのまま中国などの海外工場に投げると、現地でJIS規格の材料をわざわざ特別に手配することになり、
材料費が高くなったり、手配に時間がかかったりすることがあります。
ここで効果的なのが、現地の工場で普段から大量に流通している「中国のGB規格(相当材)」へ置き換えることです。
(例えば、SS400なら「Q235B」、S45Cなら「45#」といった具合です)
「でも、成分や強度の違いをいちいち調べるのは面倒だし、リスクがあるな……」と思われ
た調達担当者さん、安心してください。その「JIS規格から海外の最適材料への翻訳と提案」
こそが、SOUKEIの仕事です。図面をいただいた段階で、僕が「この材質なら現地のこの相当材を使うと、
品質を落とさずに材料費がこれだけ下がりますよ」と実務レベルで調整を入れます。
💡 ツボ②:表面処理や精度の「過剰指定」の見直し
日本の図面は非常に優秀で、細部まで綺麗に作り込まれているものが多いです。
しかし、中には「特に重要ではない外観パーツなのに、なんとなく国内のいつもの癖で厳しい寸法公差や、高価な表面処理が指定されている」という、
いわゆる過剰指定のケースも見受けられます。
海外調達において、この過剰な精度指定はコストを跳ね上げる原因になります。
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寸法公差: 本当に精度が必要な嵌合(かんごう)部だけを厳しくし、それ以外の一般公差で良い部分は現地の
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「JIS中級・粗級相当」にメリハリをつける。
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表面処理: 日本特有の細かい処理指定を、海外工場が最も得意としていて安くあがる「一般的なメッキやアルマイト」に置き換える。
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こうした「外していい力」と「外してはダメな精度」を、僕がお客様の図面を見ながら事前に仕分けし、
「ここ、一般公差に緩めても機能的に問題なければ、加工賃をかなり削れますよ」とご提案させていただきます。
📊 図面を「海外加工の最適形」に翻訳するのが、SOUKEIの付加価値
海外調達を成功させるコツは、図面をただ右から左へメールで現地の工場に丸投げするのではなく、
「海外の工場が一番安く、一番得意なやり方で作れるように図面を微調整してあげること」です。
お客様が設計変更の手間をかける必要はありません。「この図面、海外で作るならどこを見直したら安くなる?」と、
僕にそのまま丸投げしていただければ、最適な置き換え案をセットで見積もりいたします。
ファブレス(機械を持たない製造代理店)だからこそ、特定の加工方法に固執せず、
図面の段階から客観的にコストダウンの引き出しをご提案できるのが、SOUKEIの強みです。
さて、次回の第17回は、「そうは言っても、古い2Dの紙図面しかないんだけど…」
「バラ図がなくてアセンブリ図しかないんだけど、見積もりできる?」という、調達現場のリアルな疑問にお答えします。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう!
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電話番号 : 0745-72-5408
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