【第9回】測定からカタチへ。図面なき部品が生まれ変わるまで(後編)
2026/05/26
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
前回は、図面がなくて「現物しかない」という絶望的な状況から、どうやって僕たちが相談を受けるか、
というお話をしました。今回はその続き。実際に預かった部品を、どうやって新品に蘇らせるのか、
という裏側のお話です。
現物から部品を再現するとき、一番やってはいけないのは「そのままの寸法で測って作る」ことです。
■摩耗した「過去」から、全盛期の「姿」を割り出す
考えてもみてください。その部品は、何年も何万回もこすれ合って、すり減ったからこそ壊れたわけです。穴が広がっていたり、角が丸くなっていたり、中には完全に真っ二つに割れているものもあります。
それをそのまま真似して作ったら、最初からガタガタの不良品が出来上がってしまいます。
だから、僕たちがやるのは単なる「測定」ではありません。
・「ここはシャフトが通る穴やから、本来はこれくらいの公差だったはず」
・「このギアの歯の削れ具合から逆算すると、元の大きさはこれやな」
そうやって、部品の「全盛期の姿」を図面の上で組み立てていく。ここが、プロの目利きとしての腕の見せ所になります。
■ただ元に戻すだけじゃ、おもしろくない
さらに、せっかく新しく作り直すなら、僕なりの「おせっかい」をプラスします。
「これ、海外の特殊な材料が使われているけど、日本のこの材料に置き換えた方が手に入りやすいし、
強度も上がりますよ」「次また壊れたときのために、今回は図面をちゃんとデータにして差し上げますね」
ただ元に戻すだけじゃなくて、次からのメンテナンスが楽になるように、
ちょっとだけ未来が良くなる提案を添えてお返しする。これがSOUKEIのスタイルです。
■「形」があるなら、諦めないでください
図面がないからと諦めて、何千万円もする機械ごと買い替えるなんて、もったいなすぎます。
ボロボロの現物ひとつ、ネジ1本からでも、ものづくりは再開できます。
もし社内で「これ、もう図面もないし直せへんのかな……」と頭を抱えている部品があれば、
ダメ元で僕に見せてください。
世界中にある僕のネットワークと、これまでの泥臭い経験を全部使って、
なんとかカタチにしてみせます。
2回にわたるレスキュー編、お読みいただきありがとうございました!
また次回も、よろしくお願いします。
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SOUKEI
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