【第10回】中国製は本当に「安かろう悪かろう」なのか?(前編)
2026/05/29
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
これまで、図面の工夫でコストを下げる話や、現物から部品を復元するお話をしてきました。
そうやって色々なご提案をしている中で、お客様からよく、ちょっと声を潜めてこんな相談をされます。
「やっぱり、中国で加工してもらうと安くなりますか?」
「でも……正直、品質とか納期って大丈夫なんですか?」
これ、本当に皆さん心配されるところですし、
注文を出してくださる側からしたら当然の不安やと思います。せっかく安く作れても、
届いた部品が使えへんかったら、それこそ大赤字ですからね。
今日は、そんな「中国加工のリアル」について、僕が現地で見てきたホンマの話をしようと思います。
■ 今の中国の工場、めちゃくちゃすごいです
結論から言うと、今の中国のトップクラスの工場は、
めちゃくちゃレベルが高いと思います。
「安かろう悪かろう」のイメージは、もう一昔前のもの。
日本製の最新のマシニングセンターや、何千万円もする超精密な測定器がズラリと並んでいます。
設備だけで言ったら、日本の一般的な町工場よりも
よっぽどお金をかけているところも少なくありません。
技術的にも、日本の厳しい基準をクリアできる実力は十分にあります。
■ じゃあ、なんで「トラブル」が起きるのか?
それなのに、なぜ世間では「中国製で失敗した」という話が
後を絶たないんでしょうか。
それは、中国の工場の技術が低いからではなく、
日本の「当たり前」が向こうの「当たり前」ではないからです。
図面に書かれている数字は守っていても、日本人が気にする「外観のちょっとした傷」や
「バリの残り具合」、あるいは「梱包の丁寧さ」といった、
図面に書けない『ニュアンス』が伝わっていないことが多いんです。
メール一本で図面を丸投げして、「あとはよろしく!」では、
まず間違いなくすれ違いが起きます。
つまり、中国加工で一番大事なのは、 「誰がどうやってコントロールするか」なんです。
じゃあ、そのすれ違いを無くすために、僕がどんな「泥臭いこと」をやっているのか。
次回の後編で、その裏側を定食屋の裏メニューばりに、こっそりお話ししますね。
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