【第26回】「旧正月や国慶節で納期が止まる?」海外調達の納期遅れを未然に防ぐカレンダーの読み方
2026/07/16
こんにちは、SOUKEIの竹澤です。
前回は、海外調達であっても面倒な輸入手続きは一切なく、基本は空輸(航空便)を使って、
お客様は国内取引と全く同じ感覚で待つだけでいい、という物流のお話をしました。
今回は、海外調達(特に中国調達)を経験したことがある調達担当者なら、
誰もが一度は頭を悩ませたことがあるであろう、最大の壁についてお話しします。
それが、「旧正月(春節)」や「国慶節」といった、現地の大型連休による納期ストップのトラブルです。
こうしたリスクを僕が日頃どうディフェンスしているのか、そして実はその裏にある
「日本の連休時に使える、海外調達ならではの隠れた大メリット」についてぶっちゃけます。
中国の連休は「日本の常識」が通用しない
まず、現場のリアルとして知っておいていただきたいのは、中国の大型連休の凄まじさです。
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2月頃の「旧正月(春節)」: 前後の移動も含めて、工場が2週間〜3週間近く完全にストップします。
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10月頭の「国慶節」: こちらも約1週間、国を挙げての大連休になります。
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日本のゴールデンウィークのように「暦通りに一部の機械だけ動かす」といった融通はほぼ利きません。
さらに言えば、工場だけでなく、現地のトラックも、通関も、日本行きのフライトも、
連休期間中は文字通り「完全にストップ」します。
連休直前に「モノはなんとか出来上がったけれど、物流が止まって飛行機に乗せられない」となってしまえば
、そこから連休が明けるまで現物は1ミリも動きません。
ここを計算に入れずに日本の感覚のまま納期を設定すると、確実に出荷が連休明けにズレ込み、
日本のラインが止まるという大惨事になります。
🛡️ 僕の防衛策:レスポンスの早い担当者との「逆算カレンダー」
僕はこうした現地の動きを100%頭に入れた上で、お客様から引き合いをいただいた段階で、
先回りのスケジュール管理を行います。
ここで活きるのが、第24回でお話しした「現地の、とにかく返事が圧倒的に早い優秀な見積担当者」
との連携です。
連休が近づいてくると、僕は彼らとチャットでこのようにガチガチの逆算スケジュールを組み立てます。
「今回の案件、国慶節の前に確実に日本の空港に着けたい。フライトが完全にストップする日から逆算すると、
現地の工場出荷の限界は〇日だな。そのためには、加工を〇日までに終わらせなきゃいけない。
注文を〇日までに確定させれば、製作期間は十分に足りるか?」
これに対して、現地の担当者も「受注したい」前提ですから、
「そのスケジュールなら、うちのこのラインを空けられるから確実に連休前に出荷できるよ」
「いや、その日付だとフライトの確保が怪しいから、もう3日注文を早めてほしい」と、
スピーディーに本音の回答をくれます。
この「返事の早さ」があるからこそ、現地のすべてが完全にストップしてしまう前に、
安全なスケジュールで話を握ることができるのです。
どうしても連休にぶつかってリスクが高すぎると判断した場合は、無理をせず、
国内の強力なパイプに回して日本国内で確実に作ってもらう、という天秤のかけ方をしています。
💡 逆のメリット:日本の「お盆」と「正月」に、海外はガシガシ動く
中国の連休には注意が必要ですが、実はこれ、まったく逆のパターンで強力な武器になることを
ご存知でしょうか。
日本の製造業が完全にストップしてしまう、
「8月のお盆休み」や「12月末〜1月頭の年末年始(正月)」の時期、中国の工場は普通に、
ガシガシ動いてくれているんです。
調達担当者様にとって、こんなお悩みはよくありますよね。
「連休明けの稼働直後に、どうしても必要な部品がある。
でも、国内の加工屋さんはどこもお盆休み(正月休み)に入るから、納期がどうしても間に合わない……」
そんなときこそ、僕を頼ってください。 日本が連休に入る前に図面を僕に預けていただければ、
日本が連休で静まり返っている間に、現地の優秀な担当者がハイスピードで手配を回し、
海外の工場で普通に加工を進めておいてくれます。
「海外の連休」はリスクになりますが、「日本の連休」のときは、
海外調達が納期を縮めるための最大の裏技に変わるのです。
📊 スケジュール帳を開く前に、まずは僕にご相談ください
お客様へのお願いはシンプルです。 「この時期の中国って休みだったっけ?」
「お盆休みの間に作ってくれるところないかな?」と、
お客様がカレンダーを見てハラハラする必要はありません。
納期がタイトな案件や、2月・8月・10月・12月付近の「連休が絡む怪しい時期」の案件があれば、
そのままの予定でまずは僕にぶつけてみてください。
現地のカレンダーと日本のカレンダーを天秤にかけ、空輸のスピードを活かして海外の動いている工場を
賢く使うのか、国内のパイプで固めるのか、一番安全でトクをするルートを組み立ててご提案します。
さて、納期のディフェンス方法と裏技が分かったところで、シリーズ最終回(第27回)は、
調達担当者が最も恐れる苦情トラブル、「届いたものが万が一、
不良品だったり輸送キズがあったらどうするの?」という品質管理と最後の砦についてぶっちゃけます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう!
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